本文へスキップ

それでは3Dデータについて知りましょう。

3Dデータの基礎知識

STL形式

3Dデータを使いこなす術/STL形式

標準的な3Dデータ形式として世界中の方々に広く親しまれているのはSTL形式で、 日本やアメリカでもこれが主流になっているのですが時代が変化するとこの形式に 変わる新たなものが誕生するかもしれませんので、とりあえず現時点ではという 注釈も付けておきましょう。 多くの人に利用されるデータでもこれしか形式がない、という唯一のものだけが 活躍する方面はそんなになく、2次元のデータでも何種類かファイル形式はあり ますし動画ファイルにもいくつかの形式が存在します。 そして操作するソフトや再生するソフトによっては対応していなくて使えない、 認識されない形式もあるのであまり流通していないタイプのファイルだと不便な 思いをさせられることも少なくありません。 3Dデータもその例に漏れず、あまり使われていない形式だと3Dプリンタで出力 できないのもありますので、現在主流になっているSTL形式のファイルを使うことを お勧めします。


ポリゴンで表現

今の3Dデータの主役であるSTL形式はどうやって立体物を表現しているのでしょうか。 その仕組みは多数のポリゴンを使うことで解決しているのです。 ポリゴンとは3角形で、これをいくつも使って曲面を表現しているので粗雑なデータ だと滑らかな曲面ではなく小さな平面の集まりになります。 そして丁寧なデータでもその面を細かく分割するだけで、曲面をそのまま再現する ことは出来ないのですが極限まで細かくすることで滑らかな面に見立てることに成功 している、というのが正確な表現になるでしょう。 3Dプリンタで出力することを考えると完全な曲面のデータでなくても充分ですし、 それを再現する装置の性能を考慮しても今のSTL形式で可能な範囲の表現力で、 まったく問題ないレベルに達しています。 3Dプリンタで出力された作品を見たことのある人なら納得してくれるでしょうが、 市販されていたり買取専門店のガラスケースの中に展示されているフィギュア程度 の造形物なら易々と出力する能力を持っています。


STL形式の持つ情報

ポリゴンデータを持つSTL形式ですが、この形式では色彩情報は一切持ちません。 なので3Dプリンタで使うのならカラーの出力も可能な粉末石膏方式ではなく、 熱溶解積層方式や粉末焼結方式、光造形方式の出力装置を使ったほうがいいでしょう。 使えないことはありませんしほとんどの3DプリンタはSTL形式にも対応していますが 色データを持たぬ3Dデータでカラー出力可能なプリンタを使うのは、少しばかり もったいないと感じてしまいます。 白地に黒の文字で書かれているだけの書類をカラーコピーするようなもので、 贅沢すぎると批判されても文句を言えない行為です。 カラー出力のできる3Dプリンタで使うのなら色情報を持つVRML形式やPLY形式 の3Dデータのほうがいい造形物を複製できますし、鮮やかで完成度の高い作品 を出力してくれるでしょう。 ですが色は自分であとから塗る、形だけあれば後の事は気にしない、というケース もあるでしょうし、絶対にこれを使えということはありません。